エサレンマッサージの特徴
エサレンマッサージってどんなマッサージで、どんな特徴があるのですか?としばしばご質問をいただきます。そこでこれまでエサレンマッサージにたずさわってきたなかで感じたことをまとめてみました。(中安)
- エサレンマッサージとはどんなマッサージなのですか。
- オイルマッサージの一般的なスタイルとして良く知られているスウェディッシュマッサージをベースにしています。そのためトリートメントではホホバ油などの植物油をつかって全身のオイルマッサージを行ないます。軽擦法(ストロークまたはエフルラージュ)、揉捏法(ニーディングまたはペトリサージュ)、強擦法(フリクションまたはフリクチオン)といったマッサージ基本技術を使います。
- これに人間を心と体の全体からみていこうという視点から全身のロングストローク、立体的なアプローチ、体の深部へのアプローチ、手足のムーブメント、ロッキングなどのテクニックが加わってエサレンマッサージをオリジナルなものとしています。
- 特徴1 タッチ
- エサレンマッサージではマッサージを〝触れあい〟による与え手と受け手の相互の関係としてとらえています。一般にマッサージは与え手が受け手へトリートメントするという一方通行な関係と見られていますが、エサレンマッサージでは〝タッチ〟を通した受け手と与え手の相互関係ととらえています。そのためエサレンマッサージのトレーニングでは〝タッチ〟の感覚を育むことを大切なテーマにしています。
- 特徴2 ロングストローク
- 手の平を使って背中から脚へ、脚から背中そして腕へと全身をめぐるストローク(軽擦法)です。このストロークは受け手に自分の体と手や足がつながっているという感覚や、体がひとつであるという感覚を与えることができます。
- この“体がひとつであると”いう感覚は身体的なものだけでなく、精神的にも「私はひとつにつながっている」という統合された感覚を生みだし、エサレンマッサージの心身へのアプローチのなかで大きな役割を果たしています。
- 特徴3 波のリズム
- エサレン研究所はカリフォルニアの美しい海岸線にあります。研究所のいたるとこで打ち寄せる波の音を聞くことができます。そのためエサレンマッサージには繰りかえす波のリズムや多様な動きがたくさん取り入れられています。
- 波には大きな波や小さな波がありそれが繰りかえされます。ロングストロークが波のように何度も繰りかえされ、時には渦を巻いて深部に入り、再び大きな波が全身を統合します。このように波のような動きとリズムもエサレンマッサージの特徴です。
- 特徴4 立体的なアプローチ
- エサレンマッサージでは体を立体的なものとしてとらえています。そのためマッサージ技術でも体に立体的なアプローチを行うように工夫されています。ストロークを行う場合でも平面的ではなく、より多面的に全体的に触れるように行います。
- ストローク以外にも手足や体を揺らすロッキングやムーブメント、体の内側の広がり感じさせる深部へのアプローチなどにより立体的感覚を提案していきます
- 特徴5 多くのボディワークを受け入れる枠組み
- エサレン研究所の活動にはさまざまな心理学者、社会学者、文学者に加えてボディワークの著名な活動家も参加しました。ロルフィングのアイダ・ロルフ、フェルデンクライスのモーシェ・フェルデンクライス、トレガーアプローチのミルトン・トレガーなどです。彼らによって示された洞察、技術がエサレンマッサージに取り入れられていきました。
- 興味深いことにさまざまなボディワークとの出会いがあってもエサレンマッサージらしさは失われないということです。それはこのマッサージの持っている高い受容性とスピリット、しっかりとした基本構造があるからでしょう。
- 特徴6 プレゼンス
- 〝プレゼンス(今ここに在ること)〟へ意識を向けることはエサレンマッサージにとって大切な意味を持っています。〝プレゼンス〟の感覚はマッサージセッションでのプラクティショナーのあり方、受け手との関係性の築き方だけではなく、技術の質を大きく塗りかえてしまうほど大きなものです。
- 私たちは過去・現在・未来という三つの時間の相をもっていますが、マッサージを行うときは、気づき(アウェアネス)をもって、現在(プレゼンス)に意識を向けて、〝目の前にあること〟や〝今、起きていること〟〝受け手〟〝自分自身〟とのつながり(コネクション)を大切にします。
- この〝プレゼンス〟はエサレンマッサージのトレーニングのなかでも大きな部分を占め、呼吸法やヨガ、ムーブメントなどを通して育んでいきます。
最終更新日 : 2010-08-26



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